データ完全消去

パソコンやスマートフォン等のIT機器内には、数多くの個人情報データが詰まっており、廃棄する際には内部データの完全消去が不可欠です。

データの消去やゴミ箱を空にした程度では、悪意を持った第3者の手にかかれば、データ復旧が可能ですので注意が必要。個人情報や会社の機密データの漏洩や流出にも繋がります。

そのためにも、IT機器の廃棄の際には、専用ツールを用いてのデータ完全消去を行いましょう。具体的には、完全消去というよりはランダムなデータの上書きを何時間もかけて行い、読み取り不可の状態にしていきます。

方法としては、ディスクに“0”や16進数の“FF”や乱数を書き込む方式のほか、異なる値を複数回書き込むことで米国国防総省や米国国家安全保障局（NSA）、北大西洋条約機構（NATO）の定めた基準を満たす方式も選択可能です。

業務使用のパソコンの場合には、内部に機密データが多数含まれていることが多く、取引先とのメール、会計資料、機密情報、顧客データ等、外部流出の際には信用問題にも関わり、会社存続の危機にも追い込まれますので、完全消去を行ってから廃棄や譲渡を行うことをお勧めします。